本年１０月４日からタイ・バンコクで開催された国際栄養会議に、 「distinguished poster」の発表として参加しました。日本にいると、肥満や運動不足に起因する生活習慣病予防が栄養学の最重要な問題と感じますが、世界的にみると、食糧不足、栄養不足に悩む人々の問題が現在も栄養学の最重要問題であることを再認識しました。タイのMaha Sirindhorn王女が開会式、講演会、晩餐会まで熱心に参加されていること、王女の子供たちに対する様々な行いの展示が印象に残りました。また、展示された野菜、果物がきれいなことも印象的でした。私が阪大医学部栄養学教室大学院生の頃、田中武彦教授がアジア栄養会議大阪開催に向けて準備されていることを思い出しましたが、先日、田中先生の叙勲祝賀会でお伺いしたところ、王女が当時のアジア栄養会議に参加され、田中先生がお世話されたことを知りました。長い年月にわたる不思議な感じがしました。