ひとりごと 18 ヒトゲノムについての教科書 [H26.7.11 更新]
多忙のため、滞っていました。またまた反省。
これからは分子栄養学が重要で、そのためヒトのゲノムについて勉強したいと思っていました。それで、H26年4月から、研究室では、Human molecular genetics(第4版)のヒトゲノムに関する部分を英語で読む日を作りました。知らなかったことも多く面白いのですが、2010年に発刊されたこの本の内容が、研究がどんどん進んでいるため、古くなっていることも感じました。驚くべきスピードです。そんな中、H26年9月に、お茶の水女子大の藤原葉子先生と東京大学の加藤久典先生が編集される「分子栄養学」の教科書の中で、ヒトの遺伝子の章を執筆する依頼を受けました。タイムリーで、ちょうど読んでいた内容を書けばいいかと考え、執筆しましたが、大学生向け教科書なので、どこまで書くか、本当に正しいのかなど、いろいろ考えてしまい、思った以上に大変でした。結局、原稿が長くなってしまい、HLAやトランスポゾンに関するところは削除になりましたが、良い経験をさせていただきました。恩師、田中武彦先生の業績についても、非常に重要だと常々思っていたので、コラムとしていれました。この本を読んでもらって、修正意見、感想などももらえたらうれしいですが、大学生では、覚えることに集中してしまい、その余裕がないかが心配です。