研究内容
・生活習慣病予防を目指した食品成分の作用機構解明
「薬食同源」の考え方に基づいて、機能性食品成分の作用は、薬の作用する標的と基本的には同じであると考え、研究を進めています。現在は、アスピリンなど 非ステロイド性抗炎症薬の標的であるシクロオキシゲナーゼ(COX)や脂質異常症と糖尿病の治療薬の標的である核内受容体PPARと、機能性食品成分の関 係を明らかにしていきたいと考えています。
・味覚に関する分子生物学的研究
植 物には味覚を変化させる作用を持つものが知られており、南アフリカに自生するミラクルフルーツの実は、酸味を甘味に変換する味覚修飾作用を持ちます。本研 究では、その分子作用機構を解明することで、味覚の喪失・変化の分子機構の解明につながるのではないかと考え、研究を進めています。