参加者28名のアンケート抜粋
参加しておもしろかったか?
・ とてもおもしろかった 16名 ・おもしろかった 12名 ・おもしろくなかった 0名
(企業における)研究に興味がわいたか?
・ 非常に興味がわいた 9名 ・少し興味がわいた 19名 ・興味がわかなかった 0名
講演会に参加した感想や意見
・ パネルディスカッションでいろいろなお話が聞けてよかった。
仕事と育児の両立は難しいと思うが、優先順位をつけて行動する力があればやっていけるのだと思った。
・ 昨年度は、挙手による質問だったが、今回はほぼ全員ができたので良かった。
・ すごく魅力的でした。一人ひとり質問できたのが、とてもよかった。
・ 研究を通して、夢をかなえたり、人の役に立つことができたりするということを、お話していただいた方々の姿を見て思いました。
・ 大変ためになるお話でした。皆さん自身の意志に従い、進路を選んでおられる感じがして、
私も進学などしていく上で、そのような強い意志を持てるようになればと思った。
・ 大変参考になった。研究職の魅力や、結婚・出産をされて働いている方の話を十分に聞くことができてよかった。
・ これから就職活動を行う上で、非常に参考になるお話でした。研究者として企業で働きたいという気持ちが、さらに強くなった。
・ 講演者の方々のお話はとても興味深かった。質問にも丁寧に答えていただき、参加してよかったと思った。
・ 3名の研究職に就かれている方のお話を聞いて、研究職というお仕事がどんなものか良く分かった。
食品・化粧品業界についても知ることができ、とても参考になった。
・ 質疑応答の時間が長く設けられ、自分が気になっているお話をたくさん聞くことができて、とてもよかった。
・ とても参考になった。複数の企業の方のお話を直接聞ける貴重な機会なので、今後もぜひ続けてほしい。
・ 子育てと研究の両立や、具体的なお仕事の内容を聞くことによって、研究者に対してのイメージが明確になった。将来を考える上で、とても参考になった。
・ 仕事やプライベートなことも教えていただき、うれしかった。働くということのイメージが浮かんだ。
・ とても参考になった。女性ならではの視点も為になった。
・ 一人ひとり質問できるという講演会は、今までなかったので貴重だった。同じ学生でも、色々なことを考えていることが分かった。
・ 普段聞けない、女性研究者の企業での立場を聞けて、とても役に立った。実際に使用したことのある商品の開発者を目の前にして、感動した。
講演者への質問(Q)と講演者からの回答(A)
Q.どういったきっかけや思いがあって、研究者という職を選ばれたのか?
A.子供の頃から医者になるのが夢でしたが、それは叶わず、でも何か世の中に役に立つことをしたいとは思っていました。高校時代の化学が好きで理学部に進み、でも生命の現象を科学的に解明する研究にたずさわりたいと漠然と感じていました。特に学部生時代の学生実験がとても楽しかったことがきっかけかと思います。生化学の実習で酵素精製や物質(脂質だったか?)の単離を行っていたときは、実験が深夜にまで及んだりしてもとても楽しく、わくわくした気分を味わえたのが、さらに大学院に進み、職業として研究職を選択するうえでの大きなファクターだったかと思います。
A.研究職以外は考えていなかったというのが本音です。世の中にどんな仕事があるのか、学生時代にはよくわかっていなかったし、研究室に遊びに来ていた先輩や先に就職した同期もみな研究職だったからです。
A.食品の勉強をしていたので、私の場合は食品に関する仕事に就こうというのは学生の頃から決めていました。
Q.化粧品業界や食品業界では、薬学系や農学系が就職に有利と聞くが、その中で食物栄養学専攻の自分が研究職に就くには、どのようなアピールをしたらいいか?
A.医薬の研究所では、薬学部(修士卒、薬剤師資格)出身を重点的に採用している傾向はあるかと思います。理由はよくわかりませんが、医薬品製造の工場には薬剤師の資格を持つ者が必要であることが法律上(?)決められているため、人事配置的に薬学部出身者を採用している方が便利であると以前聞いたことがあります。現在所属している商品開発研究所では、農学部出身者は確かに多いのですが、理学部や最近できた学部(従来の学部とは異なった)出身など、どこの学部が有利、ということはありません。
まず、①自分が大学(院)で何を研究したか、をきちんとそしてその魅力を説明できること、②会社に入ってどのような研究がしたいか、できるか、そのためには自分のバックグランドをどのように活かせるか説明できること、が重要かなと思います。あまり細かい自分の専門分野にこだわらないほうがいいのかなと個人的には思います。
A.企業にとって、学生が大学で何を学んで来たのかもある程度重要視されるとは思いますが、学生時代の研究室3年間の何倍も企業に入ってからの期間が長いので、人物の方が重視されるのではないかと思います。ヒトを動かすことのできる力を持ち合わせているかも重要だと思います。また、企業カラーがあり、相性も重要だと思います。もちろん企業の中で部署カラーもあるのですが・・・。企業をできるだけたくさん訪問して、企業の雰囲気を感じて、合うところに就職するのがお互いにとって幸せだと思います。また、自分がその企業に就職して何をしたいのかをアピールすることは大切だと思います。(正社員には能動的に動けるヒトを求めていると思います。)
A.食品は今非常に注目されている業界ですので、研究者の身についている技術が非常に大切になってきていると感じます。就職したい企業がどのような事を行なっているかをよく分析し、自分なりに、自分がこの会社で何ができるか?を考えてPRすると良いと思います。完璧でなくても一生懸命な想いが大切だと思います。
Q.研究開発職は、商品につながるユニークな発想が必要ではないかと思うが、発想力の乏しい人には無理な職業だろうか?
A.発想力の乏しい人はいないと思います。奇をてらった商品などは滅多にないのですから、日々の生活の中で"こんなものがあったら便利ね”とか”こういう商品は買わないわ”など生活者の視点をいつももっていればいいのかと思います。そういう意味で、女性であることはとても強みです。日々アンテナを張って、好奇心を持ち続けてください。
A.発想力は磨かれるものだと思います。発想は研究する上でも、実験結果から仮説を立てたり、次どうするかを考えたりするときにも必要だと思います。言われた実験をこなすのではなく、実験結果と向き合い、考察し、出てきた結果がどう役立てられるかなど、考えていれば、おのずと身についていくものではないかと思います。(能動的に考えられることが大切では・・・)
A.ユニークな発想はそんなに重要でないと思います。必要なのは、現状を正確に把握し、世の中のニーズをしっかり捉えることができる洞察力を持つことだと思います。そのためには、視野を広げ様々なことに興味を持ち、アンテナを張っておくことが重要だと思います。