味組織の構造

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 舌には、有郭乳頭・葉状乳頭・茸状乳頭と呼ばれる3種類の乳頭が存在します。有郭乳頭は後方3分の1、葉状乳頭はその側面、茸状乳頭は前から3分の2の範囲に分布しています。それぞれこのような形をした味蕾を持ちます。 味蕾は50~100個の味細胞で構成されており、この味蕾の味孔部分に味覚受容体を持っています。甘味受容体や酸味受容体もこの味孔部分に存在します。 味覚受容体のうち、甘味・苦味・旨味受容体はGタンパク質共役型受容体に属し、本研究で着目している甘味受容体はT1Rファミリーから構成されています。T1Rファミリーには3つのサブタイプが存在し、T1R2とT1R3のヘテロダイマーが甘味受容体として機能し、T1R1とT1R3のヘテロダイマーは旨味受容体として機能しているということが報告されています。 当研究室では、T1R3のペプチド抗体を作成し、研究で使用しています。