前田准教授の研究が朝日新聞(2月4日)等で紹介されました。


大腸菌の「Cell-to-celltransformation」現象の発見(朝日新聞2月4日、日経産業新聞1月28日掲載)前田研究室では、大腸菌の新しい遺伝子水平伝播機構を発見し、「Cell-to-celltransformation」と命名しました。これは大腸菌の共培養中で高効率で自然形質転換が起こる現象で、未知のポリペプチドフェロモンによって10-1000倍も促進されることも発見しました。この結果は、細菌遺伝子が環境中で従来見積もりよりも頻繁に移動している可能性を示唆します。またこれは、最近世界的な社会問題となっている抗生物質多剤耐性菌の蔓延・新規病原菌の発生、あるいは遺伝子組換え大腸菌や組換えプラスミドの環境中バイオセーフティなどの問題に、新たな視点を提供する結果です。この成果は、米科学誌「PLoSONE(プロスワン)」に2011年1月20日付けで掲載されました。
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0016355

(“Cell-to-Cell Transformation in Escherichia coli: A Novel Typeof Natural Transformation Involving Cell-Derived DNA and a PutativePromoting Pheromone.” Rika Etchuuya, Miki Ito, Seiko Kitano, FukikoShigi, Rina Sobue, and Sumio Maeda)

2011年2月4日朝日新聞(朝刊)より